この記事は、松葉ガニ(山陰~近畿で揚がった本ズワイガニのブランド名)漁の解禁に先がけて、鳥取県の境港市に紅ズワイガニを買いに行ったことを書いています。この冬、カニを日本海あたりに食べに行こうかと思っている人や、通販でしかカニが手にはいらない地域に住んでいる方にも楽しんでいただけたらと思います。
鳥取県境港市ってどんなところ?妖怪だけじゃなくてカニでも有名!
この記事の目次
11月6日、いよいよ日本海の本ズワイガニ漁の解禁ですね。カニの産地は日本各地にありますが、カニ水揚げ量・消費量が日本一なのは鳥取県境港市。市内には蟹を扱う市場がたくさんあり、地元はもちろん、関西圏の方がカニを買いに&食べに行くところとしても有名です。
境港って何で有名?
境港市は漫画家水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する妖怪のブロンズ像が135体ある「水木しげるロード」や、ダイハツTanTo CUSTOM(タントカスタム)のCMで一躍有名になった「ベタ踏み坂(江島大橋)」があり、観光客が多い街です。
水木しげるロードのブロンズ像は一つ一つがポケモンGOのポケストップになっているため、この夏はポケモンGOをやるために境港を訪れた方も多いのではないでしょうか?こんな感じで、ひたすらポケストップが並んでいます(笑)。なんと駅前にはポケストップになっている「足湯」があり、あたたまりながらボールを永遠にゲットできます。
ちなみに、ベタ踏み坂(江島大橋)が使われているCMはこちらです。実際に車で走るとなんてことない普通の坂ですが、坂の下から見たら圧巻です(笑)
CMは終わっていますが、現地へいくと写真を撮っている観光客がたくさんいました。
観光に行くなら事前にガイドマップをチェック、食べるところを決めておこう
この冬、境港にカニを楽しみに行こうと思ったら、ぜひ観光ガイドマップのチェックをおすすめします。
ガイドマップには観光施設のほか、食べるところや市場などのリストもあります。小さな街ですが、一つ一つの施設は離れているため車があると便利です。タクシーや送迎、バスなどをうまく利用すれば車なしでも大丈夫ですが、バス・電車は本数が少ない(1時間に1本など…)ので、計画通り動かないとつらいです。
現地で食べるなら紅ズワイガニもおすすめ
境港は、漁港で揚がった魚はもちろん、水揚げ量日本一のカニ・生クロマグロも安く美味しく食べることができます。今の時期だと、本ズワイガニ漁ははじまっていませんので紅ズワイガニを食べたり買うことができますよ。
紅ズワイガニは本ズワイガニに比べて安価ですが、足が早い(腐りやすい)ので現地で浜茹でしたものを食べるのが一番美味しいです。
瑞々しいため、本ズワイよりも好きな人もいます。なんといっても安価ですしね。市場に併設されている食堂ですぐ食べることができたり、定食にプラスして「紅ズワイ1杯(500円前後)」をつけたりと、楽しみ方も色々です。
➡境港市で紅ズワイガニを食べることができる飲食店のリスト(カニ食べ放題店の情報もあり)はこちらのページから
[レポ]境港に行ってカニ買ってきました
当サイトの管理人は、境港は日帰り圏内。毎年シーズンになると車を走らせて行き、一日楽しんでいます。
境港市のある場所はこのあたりです。名神高速道路・山陽自動車道・中国自動車道などの高速道路から米子自動車道を経由し、米子ICを降りて国道431号線を北上すると境港市です。広島や大阪からは車で3~4時間の場所です。
境港には観光施設や、スーパーセンタープラント5という巨大なスーパーマーケット(北陸が本社、ついている数字は店舗の規模を表しており「5」は売場面積が約5,000坪とのこと)、市場に公園や日帰り温泉、釣りができるスポットなどもあるので、子連れでも遊ぶところは沢山あります。
よく寄る日帰り温泉は「ほのかみ」で、小さい子供連れでも嬉しい「家族風呂」がたくさんあるかけ流しの温泉です。宿泊しないで帰る人にはおすすめですよ!
宿泊で行くなら、境港から車で30分の「皆生温泉(鳥取県米子市)」や、車で1時間の「玉造温泉(島根県松江市)」などが最寄りの旅館街になります。どちらもシーズンには松葉ガニを食べることができます。
お昼ごはんは有名店の「魚山亭」でいただきました
駐車場には「神戸」「姫路」「大阪」「なにわ」「和泉」「堺」ナンバーの車が大量に停まっているお店、それが魚山亭(ぎょさんてい)です。観光客向け…といったらそうなんですが、シーズンオフや平日は地元の人も沢山います。
お昼はつねに満席で、外で待つ人があふれかえっており、土日祝日などは閉店時間を待たず13時くらいに売り切れのため閉店になってしまうことも。
こちらが外観です。小さなお店ですが、2階席もあります。夜行くなら予約したほうがいいです。
まだ本ズワイ解禁されていないので、カニのメニューはこれといってありませんが解禁されたらランチで3000円くらいのコースが出るはず。お刺身などは日替わりで各種あるし、定食が安いです。
11月8日以降は、松葉ガニ三昧の「松葉ガニコース(カニが1杯ついてるほう)」を予約してぜひどうぞ。
今回食べたのはこちらです
一年を通して人気のメニュー、海鮮丼です。蟹の味噌汁付きで1,620円です。(※写真は子供がたべるためご飯の盛りを少なくしてもらっています)
こちらは650円のサービス定食のエビフライです。観光客向けというよりは、地元の人が普段のランチに使ってる感じでコスパ良しです。エビフライは冷凍だと思うけど(※アジフライもあるんですがアジの方は冷凍じゃないと思いますw)小鉢とお吸い物に魚のアラが使われていて美味しいです。
お子さん連れなら、お子様ランチもあります(刺し身などはついていません)。お子様ラーメンとお子様うどんもありますので、離乳食終わったくらいの赤ちゃん連れでもOK。座敷があるので、子供は座布団に寝かせることもできますよ。
境港水産物直売センターで激安の紅ズワイガニを買いました
魚山亭でお昼ごはんを食べた後は、境港水産物直売センターへ。境港には他にも数か所市場がありますが、水木しげるロードからは一番近いので車のない観光客の方でも行きやすいと思います。
外観はこんな感じで、一瞬入っていい敷地なのか不安になってしまいますが大丈夫ですw
手動ドアを手で開けて中に入れます。
店内に入ると、いらっしゃいませ~の元気な掛け声と、おいしそうな魚やカニにワクワクします!(※年末は通路に人がたくさん入ります)
子供連れで行きましたが、市場ははじめてだったので、見るものすべてが珍しい子どもたち。50センチ以上あるイカや、タコの足、甘エビに大興奮でした。最初は「くさいのいやだあ」とか言っていたのにメッチャ喜んでました。※店内は全然さかな臭くありません
入ってすぐ子供が足を止めたのが、かにの渡辺さん。紅ズワイガニは1枚(境港ではカニの単位が「杯」ではなく「枚」です)4000円くらいの特大の上等なものから、一袋1000円のたたき売りまで様々な種類がありました。
こんなに雑に売られているカニってなかなかないんじゃないでしょうか…笑。味や身入りはもちろん1枚で売られているものより落ちるとのことですが、こういうカニって産地でしか手にはいらないですよね。
カニはもちろん試食ありです。ちょっといいランクの紅ズワイで、身入りもよく味も甘くておいしい~。殻からもスポッと身が出てきます。惜しげもなく試食させてくれるのがいいですよね。
しかし結局購入したのは脚だけがたくさん入った1000円の袋と、300円のこぶりな紅ズワイです。
安物しか買ってないのに袋には氷いっぱいで丁寧に入れてくださって、スマイルスマイル!かにの渡辺さんありがとうございました、解禁なったらそれなりの値段の松葉ガニ買いに行きますのでお許し下さい(苦笑)。
今年の松葉ガニは解禁が11月6日、初セリが11月7日ということで、市内の飲食店などは11月8日から今年の松葉ガニが食べられるようですよ。楽しみですね。
➡ 境港水産物直売センターのサイトはこちら
→ 境港再訪 松葉ガニの相場を見てきました
買った紅ズワイはそのまま食べました~!
この1000円の袋に入ってた脚を全部さばいたのがこちらの写真です。右のむきみとカニ爪は子供がつまんで食べる用、黄色の皿はダンナさん用(端をカットしたので、トントンすれば中身がスルッと出てきます)、ボウルに入った脚の先の部分(いわゆる爪先、ナンバン、らっきょ、小指の部分)は私がさばきながら食べる分です。
すでにちょうどいい塩加減で茹でてあるので、このままいただくのが一番美味しいです。好みでポン酢やカニ酢、レモンなど酸味を加えて食べると甘みも引き立って美味しいですよ。
まるごと1枚のほうは、このように脚を外して、肩肉は中身を全部だして甲羅にイン!!(※脚は身を出してそのまま食べました)
甲羅にカニ味噌と、肩肉をほぐしたもの、みりんと酒を大さじ1ずつ入れて、ガスコンロのグリルで焼きます。
このまま混ぜ混ぜしていただきます。お酒のつまみにもぴったりです…のつもりが、なぜか半分くらい娘に強奪されてしまいました(´;ω;`)
300円とは思えないほど美味しかったです。
鳥取県が全力をあげてカニのキャンペーンを行っているようです
さて、境港のある鳥取県では今年も面白いキャンペーンをやっています。「蟹取県ウェルカニキャンペーン」といって、ウェブサイトの気合の入りようがすごいです…。
もし「カニの通販は嫌だ、絶対買いに行く!!!」「カニを食べに泊まりに行く!!!」という人は鳥取県に足を運んでみてはいかがでしょうか。年末はどの市場も混み合いますが、実物を見て自宅へ持ち帰れる(活きガニの配送もあります)ので、金に糸目はつけない、品質重視なら行く価値はありです。
旅館に宿泊するときは、格安のカニプランは避けましょう。産地なのにロシア産の冷凍ガニが出てきたりします(これは鳥取に限らず、カニの産地ならどこでもあるあるですね)。松葉ガニコースと表記があるプランが間違いないですよ~。
ちなみに、松葉ガニ(ブランドタグつき)の相場は脚折れなしで1枚5,000円から30,000円くらいが相場です。訳あり(タグなし)なら2,000円くらいからあります。量より質、質より量どちらのタイプの方もぴったりのカニが見つかると思いますよ。
[おまけ]残念ながら鳥取は遠すぎるって人は通販でも松葉ガニ買えます
買ったカニを持ち帰って当日食べるのがいいのですが、難しい人は通販で楽しみましょう。デパートでは年末になると催事で産地直送のカニが売られている事もありますので、近くにデパートがあればチェックしても良いですね。
通販ならこちらで買えます!→【境港厳選】活松葉ガニ1杯700g前後(ブランドタグ付き)
700gの大きなサイズのブランドタグつきなので、価格は市場で買うのとおおむね同じです。生カニなので、焼きガニや鍋料理に、そのまま使えますよ。